loprabbitのブログ

米国株投資その他について徒然なるままに

株ではなくてコーヒー豆を買うぞ!

カリタのドリッパーで淹れたコーヒーと、ハリオで淹れたコーヒー。


振り返れば、コーヒーを好きになったのは中学生のとき。


百貨店で買ってきたコーヒー豆を母がカリタのペーパードリップで淹れたコーヒーは、それまで飲んだことがない味がした。好きなコーヒー牛乳とは全然違う味がした。いつしか、甘くないコーヒーが好きになった。


高校生になり、土曜日に授業が終わった後、喫茶店で友人達とコーヒー付きのランチを食べるようになってからも、家で飲むコーヒーの方が美味しく感じた。ブラジル、モカ、キリマンジャロ・・・コーヒーにも、いろんな種類があることを知った。


大学生になり、駅の近くにコーヒー豆や紅茶の茶葉を手ごろな価格で売っているお店を見つけ、通うようになった。そこで、紅茶にも目覚めたが、本命はコーヒーだった。マンデリン、グアテマラ、コナ・・・コーヒー農園は世界中にある。その後、淡々とコーヒーを楽しんできた。


今年、激変が訪れた。


はじめに、象印とthermosのボトルにコーヒーを入れて職場に携行するようになった。朝、自分で淹れたコーヒーということもあり、タリーズやスタバのブラックより美味しく感じる。


次に、今まではずっとカリタ式だったドリッパーにハリオ式を追加した。ドリッパーで味わいが違うことに、ようやく気付いた。


コーヒー豆を買いに行こう。新しい時代の幕開けだ!


しかし、投資対象としてコーヒー豆の会社を選ぶかどうかは別の話。キーコーヒーは10年以上前から、株主優待目的で一単位だけ持ってるが・・・。

投資商品の定性的な傾向を考えてみた

色々な投資商品・対象があふれているので、過度にリスクを負担しない形態で投資できる投資対象について考えてみました。基本的には、フェアー、オープン(市場の公開、情報公開)、安定性(持続可能)が大切だと考えます。



1 エージェンシー問題
主要関係者の利害が対立することから生じる問題です。以下に例を挙げてみます。


①報酬体系について
企業経営者・従業員に対する業績連動型の報酬は、リスクの高い取引への選好をもたらす。
セールスマンの場合、顧客との関係性が反復継続的な場合は、強引な販売、不良品の販売は動機付けになりにくい。しかし、継続的な取引が考えにくい場合、不良在庫を優先的に販売する動機付けが強く働く(手数料・報酬も不良在庫の方が高いだろう)。
報酬体系が長期的な関係に依拠する部分が大きくなる方が、また、商品が反復継続的な取扱を想定している方が、利己的商品・利己的関係者を削減するだろう。


②資産管理運営型のビジネス
他社への乗り換えが難しければ、管理コストの高値安定(+高値であることが容易に理解できないスキーム構築)をもたらす。
そのため、例えば浜辺や山林にある太陽光発電の持分一部売却のような商品は、管理コストを高く維持する方向に作用する。
不動産だと、不便な町のワンルームマンションの管理コストと都市部にある数十室の賃貸マンション全部の維持管理コストは、前者の方が明らかに高いだろう。
これは投資信託の信託報酬、ヘッジファンドの報酬にも関連する。一般的な上場株式への運用ファンドに高い報酬を支払うよりは、インデックス運用がベター(合理的期待値として)だろう。個別株運用も、10や20銘柄ならともかく、50や100銘柄であれば、その大半はインデックス運用に切り替える方が適切だろう。
なお、特殊な業界へのアクティブファンド、一般人では投資困難な商品へ投資するヘッジファンド、積極的な株主権行使+大量投資や第三者割当の引受を行うファンド、等はインデックス運用や限定銘柄での運用では代替できないため、考慮する価値がある。


③投資資産の取得・処分に必要となる手数料・報酬
業者は高値安定を図るか(事業者団体のギルド制度)、非開示としたがる。
日本でも、少し前まで販売手数料が3%と高額の投資信託や保険商品を購入させ、1年や2年で乗り換えさせる勧誘が行われていたが、金融庁の強い指導で壊滅した。
国内不動産だと仲介手数料負担が往復6%かかる。高額手数料の投資信託の約2倍である。節税効果を考慮しなければ、不動産投資したい人の多くは、上場REITがベストの選択だろう。時間の余裕が有り、居住する地区近辺にマンション等を集中投資したいという理由(特に経済的理由以外の理由)が強い人や、不動産事業を事業として行いたい人は別である(公社の場合、宅建業資格を取得して会社を経営することが適当と思うが)。
色々な投資商品を販売している会社のうち、販売手数料を開示しているのはどれくらいなのだろうか。


④資金を運用(会社だと経営)する人について
失うものが少ない人物・会社を信用することは、リスク増加の蓋然性が高い。逆に言えば、個人的に信頼関係があるとか、経歴が一般的に信頼できそうという事情がなければ、リスク見見合いでリターンに対する合理的期待値を上げることが適当である。



2 取引の流動性・容易性
市場が閉鎖的で流動性が低い=イン・アウトがタイムリーにできないと、高値購入、安値売却になりやすい。仲介手数料も高額に維持されやすい。
未上場会社の株式、複雑な仕組みでマーケット化されていない金融商品、太陽光発電事業の小口化商品については、大手企業・一流企業がバックアップしていない限り、流動性リスクが高い。



3 情報の非対称性
情報の非対称性は、売手と買手で、商品の評価分析に大きな差が生まれやすいため、価格評価のズレが気付かれにくい。典型的なのは、リーマンショックの大きな要因になったデリバティブです。複雑な金融商品の組み合わせにより、リスク・リワードを言葉で十分説明しつつ、価値的な評価は闇の中に埋めることに成功しました。これらの商品は、組成して販売すると、巨額の利益が評価されました。例えば、チームで100億の金融商品を販売すると、10億の利益が計上され、その1割がボーナスとして支給されれば、モラルハザードは避けられません。



4 制度的安定性
その商品が大きく変動することのない条件で取引される蓋然性の高さは重要です。その一つが、政治的安定性。さらには当該商品に適用される法規制(+国際的な規制状況)。
私有財産制度や法的安定性も重要だと考えています。ガス・オイル会社が強制的に国有化される国や、一部の企業が独占権を認められている国の企業・株式に投資することは、博打に近いという感覚です。政治の腐敗指数は第三者機関により調査・公表されているが、腐敗の進んだ国では、賄賂・汚職が日常風景です。日本だと逮捕されるレベルが常識になってます。腐敗指数の酷い国は投資対象外になります。ソマリア、北朝鮮の167位が最低。せめて上位4分の1には入っていないと投資はリスキーすぎます。韓国、マルタ、コスタリカあたりがボーダーかな。
発展途上国の企業の成功原因は、権力者との癒着の強さが一番で、特権的地位で競争相手を排除して独占できれば、その国の中では大企業になれる。近年では、製造業の場合、為替管理のもとで輸出も難しくない。
当該商品に適用される法規制については、新商品については安定段階に至るまでは投資対象外だと考えています。典型的なものが、仮想通貨。数年後にどうなるか、多少の蓋然性を持ってイメージできないものに投資することは、僕には博打と同列です。


今はこんな感じ投資対象を選定しています。結果、米国株は、メジャーハイテク株(GOOG、FB、AMZN)、防衛産業(LMT、RTN)、金融(GS)、インデックス(S&P、中小型株、金融、ヘルスケア)とありきたりの内容になってます。

投資対象の選定手法について

PERは、預金・ボンドの利率と同様に簡便な分析指標だと思う。EPSが継続的・安定的な場合は特にそう。しかし、その場合は成熟企業とも評価でき、低い成長率しか期待しない方がよく、配当比率を重視することになるだろう。


利益成長率、売上げ成長率は、グロース株の分析指標として合理的だと思う。


その他、BPS、ROE等、合理的な指標は多いが、決定的なものではない。例えば、ROEは高い方がよいと言われることが多いが、レバレッジをかけて成長中の企業はROEが高いが、逆境に弱い。無借金の堅実経営企業はROEが低く出やすい。


株価を抽象的に表現すれば、投資家の全体から見た当該企業の評価ということになるだろう。

その構成要素としては、上記のような各種数値・指標のミックス、提供する商品やサービスへのイメージ、経営陣が見せてくれる将来像の心地よさ、潜在的投資家層の厚み、投資マネーのだぶつき具合・・・・様々な要素があり、一義的な算定ツール、手法は全く確立していないどころか、乱立している状況に思える。


その中で投資対象の選定手法として、採用したものは、概ね以下の感じです(固まった中身はないとも言えます)

・EPS、R&D、成長率、世界情勢への対応を重視する。しかし、これらに拘泥せず、適宜見直す。

・市場の動きが予想を超えたときは、損切り又は利益確定を行うことに配点を厚くする。

・勝ち負けもこだわらない。インデックスと同水準なら少し負けてもOK。いや、ボロボロじゃなければやむなし。

・同一銘柄集中投資はしない(インデックスは除く)。

・政治リスクを重視する。欧米、日本、オーストラリア、シンガポールを投資対象とする。