loprabbitのブログ

米国株投資その他について徒然なるままに

国際政治、国の興亡システムを考える

投資対象を考える上で、国際政治や国の経済的発展の観点から、特に重要だと考えているのは、以下の事項です。
①中国の動向(これから10年~20年程度、主として経済成長を中心に)予測
②アメリカの対外政策
③EUの外交方針(特にドイツとフランスの関係、対ロシア、対USA)


①中国の動向について
 僕は中国の未来を(経済的発展という視点からは)楽観していません。少数エリートによる独裁制・特権階級への利益集中度合いが大きい制度・リーダー層の階級固定が強い制度のもとで発展する期間は限定的であり、そろそろタイムオーバーだと思います。そうすると、中国で利権を確保している企業、中国での強さを背景に海外で活躍する企業は、次第に強さの根拠を失うでしょう。
・ルトワックの著作(「チャイナ4.0」、「自滅する中国」)、マイケル・ピルズベリー著「2049」に影響を受けました。
・国の興亡の枠組みとしては、「国家はなぜ衰退するのか」(ダン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン)や、「なぜ大国は衰退するのか」(グレン・ハバード&ティム・ケイン)に影響を受けました。


②アメリカの対外政策について
基本的にはプラクティカルな現実路線を採用し、各方面で勢力均衡を図り、最重要国家の地位をできるだけ長く維持する方針であると予測します。
アジアでは、北朝鮮問題が解決するまでは中国との全面対立は避け、部分的な対立&強調と止めると予想します。そのため、中国とアメリカをつなぐ役という、韓国の主な役割が軽くなります。
ロシア対策は、EU(特にドイツ)とロシアの関係を引き離す方向で画策するだろうと予想します。
中東では、イランを抑える(勢力均衡・・イラク、)、イスラエルと近隣アラブ国家の対立を抑える方向を採用すると予想します。
・「アメリカの世紀は終わらない」(ジョセフ・ナイ)、リアリスト(ミアシャイマーやウォルツ)、「米中もし戦わば」(政府関係者であるピーター・ナバロ)等の著作物や、ジョージ・フリードマンの一連の著作(100年予測、続100年予測、新100年予測、激動予測)に影響を受けました。


③EUの外交方針について
EUとロシアの軍事問題の解決策がどうなるか(NATOが関係します)、移民問題・テロ問題への対応方法がどうなるか。私見では、移民・テロ問題は大きくなると予想します。ドイツでは、移民の同化が進んでいないと思います。ウクライナ問題への対応、トルコとの関係も上手く進んでいるようには思えません。
・ジョージ・フリードマンの一連の著作、エマニュエル・トッドの著作(「問題は英国なのではないEUなのだ」「ドイツ帝国が世界を滅ぼす」「帝国以後」「移民の運命」、及び「三つの帝国の時代」(パラグ・カンナ)に影響を受けました。